高橋玉蕉「紙帳」

四辺壁立障霜風
燈火明時気自融
一枕夢醒天未曙
只疑身在白雲中

四辺 壁立して 霜風を障(ふせ)ぎ
燈火 明るむ時 気 自から融(と)く
一枕 夢醒めて 天 未だ曙(あ)けず
只だ疑う 身の白雲の中(うち)に在るかと

まわりに紙帳を壁のように吊って、凍てつく冬の風を防ぎ
ともしびを明るくともすと、紙帳の中は自然と暖かくなっている
ひと眠りして、夢から覚め、まだ夜明けにならないのに
うすぼんやりとした紙帳、まるで白い雲の中にいるかのように思われてしまう


高橋玉蕉は江戸時代後期の人。仙台出身で江戸で学塾を開いた女性の儒者。著作に「玉蕉百絶」がある。





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# by espiegle8poseidon | 2017-11-26 12:24 | 漢詩
霜草悴百草
時菊独姸華
物性有如此
寒暑其奈何

掇英泛濁

日入会田家
尽酔茅簷下
一生豈在多



霜草 百草  悴み
時に菊 独り姸華(けんか)たり
物性 此くの如く有り
寒暑 其れ奈何せん

英(はなぶさ)を掇り 濁醪(だくろう)を泛(うか)べ

日は入りて 田家に会(かい)す
尽(ことごと)く酔う 簷(ぼうえん)の下(もと)
一生 豈に多きに在らんや




霜や露が多くの草花を萎ませるなか
菊の花だけが艶やかさを誇っている
自然の営みは、このようであり
季節や時間の移ろいは、どうしようもない
菊の花を摘んで濁り酒に浮かべ
日が沈んでは農家に寄り集う
粗末な農家で、皆が酒に酔い
人の一生は、この幸せだけで十分だ





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# by espiegle8poseidon | 2017-10-29 12:53 | 漢詩 | Comments(0)

四周年!

今日でブログも四周年。

最低月一回の更新を目指して何とか継続中。

今後もよろしくお願いします。

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# by espiegle8poseidon | 2017-09-09 18:52 | Comments(0)

双龍図 狩野山雪

東京国立博物館に行ったら気に入った絵があったので載せます。
本館 8室 「書画の展開―安土桃山~江戸」
双龍図 2幅 狩野山雪筆 江戸時代・17世紀


展示期~2017/9/18



降龍と昇龍が対峙する迫力ある作品。かっこいいな、
山雪は狩野山楽を継ぐ京狩野第二代。





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# by espiegle8poseidon | 2017-08-19 23:03 | 博物館・美術館 | Comments(0)
開場13:00 開演13:30 終演15:00 木戸1000円

田辺 銀冶   昭和歌謡講談 上を向いて歩こう
神田 すず   西遊記 偽芭蕉扇
宝井 琴柑   大高源吾 両国橋の出会い


田辺 銀冶   昭和歌謡講談 上を向いて歩こう
中村八大を中心にその生い立ち、坂本九・永六輔との出会い、「上を向いて歩こう」を作ってヒットするまで。

神田 すず   西遊記 偽芭蕉扇
火焔山の炎を消すために孫悟空が鉄扇公主こと羅刹女に芭蕉扇を借りに行く。

宝井 琴柑   大高源吾 両国橋の出会い
「夏は怪談、冬は義士」って言うから怪談やるのかと思ったら赤穂義士の噺。






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# by espiegle8poseidon | 2017-08-18 23:42 | 講談 | Comments(0)
三遊亭 じゃんけん やかん
三遊亭 楽八   松山鏡
三遊亭 とむ   ヨイショ太郎
三遊亭 喜八楽  汲み立て
三遊亭 好太郎  親子酒
三遊亭 楽京   ちりとてちん
仲入り
三遊亭 小円楽  目黒の秋刀魚
荒木 巴     奇術
三遊亭 萬橘   次の御用日


今月は、好楽さんが笑点で着ている着物と同じ色の物を受付で提示すると、入場料が千円になる、ということでピンクの物ならなんでもいいみたいなのでお得に入場することができた。

三遊亭 じゃんけん やかん
初めて聴く前座さん。外から聞こえた救急車のサイレンをとっさに話に組み込むナイスプレー。

三遊亭 楽八   松山鏡
二つ目になって名前が変わってからは聴くの初。きっちりやっている感じが良い。声もいいし。

三遊亭 とむ    ヨイショ太郎
SNS時代のヨイショ男。

三遊亭 喜八楽  汲み立て
初めて聴く人で初めて聴く噺。ハメモノも入って賑やか。圓生、先代圓楽がよくやってたみたいなので、その流れを継いでいるのでしょう。

三遊亭 好太郎  親子酒
初めて聴く人。聴いたことあるパターンとはちょっと違っていた。

三遊亭 楽京   ちりとてちん
楽京さんだけあってラッキョウを食べる仕草が上手いな。

三遊亭 小円楽  目黒の秋刀魚
もうこの噺を聴く時期か。早いなあ。

三遊亭 萬橘   次の御用日
お裁きの場面がひたすらにくだらなくて笑った。



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# by espiegle8poseidon | 2017-08-09 23:47 | 落語 | Comments(0)
夜席
金原亭 駒六   元犬
金原亭 馬久   強情灸
柳家 小せん   野ざらし
おしどり     漫才
橘家 圓十郎   饅頭怖い
三遊亭 白鳥   ナースコール
林家 正楽    紙切り
柳亭 市馬    かぼちゃ屋
金原亭 伯楽   宮戸川
仲入り
古今亭 文菊   ちはやふる
春風亭 一朝   鮑熨斗
三遊亭 小円歌  三味線漫談
隅田川 馬石   明烏



金原亭 駒六   元犬
初めて聴く前座さん。くせがなくてすっきりした端正な語り口が好印象。

金原亭 馬久   強情灸
初めて聴く人。低い声が魅力的。

柳家 小せん   野ざらし
ずっと聴いていたくなるような心地よいリズム。妄想男の変態顔も最高。

おしどり     漫才
初めて遭遇。夫婦二人組。面白かった。ジャンルは漫才ではない気がしないでもない。男性の方が針金で色々なものを作る。馬石さんの顔はあらかじめ作ってあったものだけど似てたな。女性の方がアコーディオンとしゃべり担当って感じ。

橘家 圓十郎   饅頭怖い
体型のせいか饅頭を食べる仕草が良く似合っている。「本当に怖いのは糖尿病」でしめる。

三遊亭 白鳥   ナースコール
この噺、本人で聴くの初。面白い。笑いのツボが分かってるって感じかな。

柳亭 市馬    かぼちゃ屋
派手さはないけどきっちりしていて可笑しい。正統派ってこういうことをいうのかな。

春風亭 一朝   鮑熨斗
啖呵切らせたら抜群の切れ。小せんさんとはまた違う意味で聴いていて心地よい。

隅田川 馬石   明烏
丁寧にやさしく演じる馬石さんの若旦那のうぶさが増してて素晴らしかった。

なんかいつも思うけど落語ってやっぱりいいなあと思いながら帰途に就いた。

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# by espiegle8poseidon | 2017-07-12 22:51 | 落語 | Comments(0)
ハンムラビ王―法典の制定者 (世界史リブレット人) 中田一郎 山川出版社 (2014/3/1)

内容(「BOOK」データベースより)
ハンムラビは今から3400年以上も前に、43年もの間バビロンの王として君臨した。治世晩年に編纂させたハンムラビ法典の「あとがき」によると、彼は後世の人々に、戦いに勝利した王、人々に安寧と豊饒をもたらした王、そしてなによりも社会的にもっとも弱い立場にあった孤児や寡婦を守る「正しい王」として認められたいと願っていた。本書では、ハンムラビが本当にそのような王であったのかどうか、当時の史料に基づいて検証する。

生没年は前1810年頃 - 前1750年頃

世界史リブレット人シリーズを読むの8冊目。
「目には目を、歯には歯を」で有名なハンムラビ法典。

個人的メモ


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# by espiegle8poseidon | 2017-07-11 23:22 | 書評 | Comments(0)

汪遵「長城」

秦築長城比鉄牢
蕃戎不敢過臨
雖然万里連雲際
争及堯階三尺高


秦 長城を築いて鉄牢に比し
蕃戎 敢えて臨洮を過らず
万里 雲際に連なると雖然(いえど)も
争(いか)でか堯階(ぎょうかい)三尺の高きに及ばんや


秦は万里の長城を築き、鉄壁の備えを敷き
北方の異民族はけっして臨洮には足を踏み入れなかった
万里の遥か彼方、雲間につながると言っても
どうして古代聖天子の堯の階段が三尺であったことにかなうだろうか



感想
国を守るためには外敵に対して軍備を備えなければならない。実際、万里の長城を築いたおかげで北方の異民族の侵入を防ぐことができた。敵を退けるのが聖天子の徳の力なんてことは夢みたいな話だ。

だが、十分な軍備を固めるには莫大な費用がかかる。
堯の階段が三尺であったというのは倹約のあらわれだという。
為政者が率先して範を示すくらいのことをしなければ民は、防衛が結局は自分たちの生活の安全のためだとはいえ重い税の負担に納得するわけがない。

          万里の長城(明代)







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# by espiegle8poseidon | 2017-06-30 22:28 | 漢詩 | Comments(0)
サラディン―イェルサレム奪回 (世界史リブレット人) 松田俊道  山川出版社 (2015/2/27)

内容(「BOOK」データベースより)
サラディンはイスラーム圏の広大な部分を再統合し、聖地イェルサレムを奪回した人物として、中東ではその栄光と人気が現在でも強烈である。また西洋においてもムスリムの啓蒙君主として描かれてきた。何世紀もの間、サラディンはこの神秘的なイメージに包まれてきた。現存する史料は時代をつくったこの人物のことを、軍事的功績以外のことについても比較的饒舌に語ってくれる。本書は、それらの記述を背景にサラディンとその時代を描く。

生没年は1137/1138年 - 1193年


世界史リブレット人シリーズを読むの7冊目。
以前読んだ「ウルバヌス二世」が提唱した十字軍によって占領したイェルサレムを88年ぶりに奪回したのがこのサラディンという人物。アイユーブ朝の創始者。


個人的メモ


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# by espiegle8poseidon | 2017-06-29 20:45 | 書評 | Comments(0)

自分が聴いた落語の感想など


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